Written on 2023-08-15 by Caleb
「暮色蒼然」という作品は、詩的な流れを書く試しであり、自分の体験の回想でもある。その時、喜び と悲哀を帯びて交わる心をよく抱えていて、ベランダに立って向こうの夜景を眺めながら、今までの人生 や選んだ選択肢を振り返った。そして、歩まなかった軌跡や、出会わなかった人々について空想した。こ のように、どの状況でもどの場所でも、物理的な距離に関わらず感情的には周りの人々とわずかに遠距離 を感じられ、まるで何百キロで離れているようだ。それでも、夜の暗闇を貫き通す照明のように、誰か、 何か、必ず自分の闇で輝いて、穏やかな暖かさになるのだ。 人生は、そういうものだ。期待と後悔。喜びと悲哀。暁と夕方。
日が疲れてしまったらしばらく休むとき
月がそろそろ登場し始めるとき
暮色蒼然たる町に、薄暗い時間が来る。
そのとき、街灯が灯り、店舗が閉まり
居酒屋が活気づいていく。
暗闇の寸前、夜の歓迎会のように、
もしかすると、夜な夜な、
微笑んでゲラゲラ笑い、ジョッキを飲み干しながら
夜を迎えにいく。
そのとき、ベランダに立ちながら町を見渡すとき
淡い茜色と青が混じり
暮色蒼然たる美しさは、目に映る。
蛍の群れのように、向かう建物の窓の照明は明滅しているうちに
私がふと思うのはそれぞれの窓のことだ。
それぞれの窓に、どんな人がいるのか?
どんな生活を送っているのか?
幸せに生きているかな。絶望に暮れているかな。
そして、あそこから私の方を見渡し
私のことを同様にふと思うの?
同じ近所に住んでいるのに、同じ夕暮れを見ているのに
私たちはお互い知らず会わずに、前に進むのだろう。
そう思ったら、なんとなく悲哀に襲われ、
自分の人生を振り返り、
暮色蒼然たる心を抱える。
過去の後悔、忘れようのない屈辱、
頭の中で鮮やかな描画になり、
悔しくてたまらなくなる。
そして、立ち寄った月も必ず日にまた譲るように、
希望をふと思いつく。
将来の夢、明日の期待、
友達との予定、昼ごはんのカレー、
毛布のように心を包み暖めるのだ。
賑やかな飲み会と共に孤独の反省である。
暗闇である共に光である。
これこそが暮色蒼然の魅力であろう。
昨日の後悔と、明日の期待である。